信号交差点とラウンドアバウトの比較

交通量を変えて、信号交差点とラウンドアバウトの車の流れを比較できるシミュレーターです。両方に同じ条件で車が到着し、平均待ち時間・待ち台数・3分間の通過台数の違いを確認できます。

900台 / 時間
0台2,000台4,000台6,000台8,000台
0:00/ 3:00

信号交差点

到着 0台

平均待ち時間
0.0秒
待ち台数
0台
通過台数
0台

ラウンドアバウト

到着 0台

平均待ち時間
0.0秒
待ち台数
0台
通過台数
0台

待ち台数の推移

信号交差点ラウンドアバウト

4方向で待っている車の合計を、1秒ごとに記録します。

0510台0分1分2分3分

平均待ち時間は、入口に到着してから進入するまでの累積待ち時間を、到着した全車両で割った値です。まだ並んでいる車の待ち時間も含みます。

交通量は4方向の合計で毎時900台です。

交通量による違い

交通量が少ない場合

信号交差点では、ほかの方向から車が来ていなくても赤信号で止まります。ラウンドアバウトでは、環道に十分な空きがあれば進入できます。

交通量が多い場合

信号交差点では赤信号の間に、ラウンドアバウトでは環道に入る隙間を待つ間に、行列ができます。待ち台数の推移には、行列が解消する様子や増え続ける様子が表れます。

実際の道路との違い

右左折する車、横断する人、道路の広さによっても結果は変わります。このモデルでの差が、そのまま実際の交差点での改善量になるわけではありません。

比較の前提と計算方法

交通の仕組みを理解するための簡易モデルです。実測データに合わせた予測や、道路の設計・導入可否の判定には使えません。

共通の条件
左側通行の四差路。各方向の流入は1車線、全車両が直進します。右左折、歩行者、自転車、大型車、隣の交差点の影響は含みません。図は模式図です。
交通量の範囲
0〜8,000台/時。仙台市の令和7年度調査で、六丁の目交差点の8〜9時に観測された7,652台/時(全方向合計・二輪車を除く)を上限の参考にしています。実際は複数車線で右左折もある交差点ですが、本モデルは各方向1車線・全車直進です。
車の到着
設定値は4方向の合計交通量です。到着間隔はランダムに生成し、方向は同じ確率で決めます。同じ交通量では同じ到着列を両方に与えるため、何度でも再現できます。短時間の実際の到着台数にはばらつきがあります。
信号交差点
信号は60秒周期。南北・東西それぞれ青26秒、黄2秒、全方向赤2秒です。黄と赤では新たに進入しません。同方向の進入間隔は最短2秒。交通量に応じて変化する信号制御は含みません。
ラウンドアバウト
1車線の環道を時計回りに走り、環道の車を優先します。進入予定地点に近づく環道車まで3秒以上、前方の車まで1.8秒以上の間隔がある場合に進入します。同方向の進入間隔は最短1.8秒です。
待ち時間と待ち台数
入口に到着してから進入までを「待ち」とします。平均は進入済みの車の待ち時間と、未進入の車が現在までに待った時間の合計を、到着台数で割ります。待ち台数は4方向の合計です。図では各方向最大8台を描き、残りは「+○台」で表示します。
計測とモデルの限界
空の交差点から3分間を計測します。時間の刻みは0.05秒。再生速度は結果に影響しません。車は設定した一定の速さで進み、加減速や運転者の違いは再現しません。進入間隔や信号設定は説明用の仮定で、実測から推定した値ではありません。

交通量が多い場合の考察

この1車線の簡易モデルでは、交通量が増えると、ラウンドアバウトの平均待ち時間が信号交差点を上回る条件があります。交通量が少ないときに信号待ちがない利点も、混雑時まで続くとは限りません。

ラウンドアバウトは、環道の車が途切れて安全に入れる間隔を待つ仕組みです。車が続いて入れる間隔が減ると、入口の行列が長くなります。一方、このモデルの信号交差点は、交差する方向を赤で止め、青の間に同じ方向の車を続けて通します。この違いによって、待ち時間の大小が逆転します。

このシミュレーターで3分間計測した平均待ち時間
交通量(4方向合計) 信号交差点 ラウンドアバウト
900 台/時 5.5秒 0.9秒
2,400 台/時 14.9秒 4.9秒
8,000 台/時 51.9秒 58.5秒

ただし、これは各方向1車線・全車直進、空の交差点から3分間という条件での計算例です。どの交通量で逆転するかは、車の到着の偏り、進入に必要な間隔、信号の設定や計測時間でも変わります。実際の1車線ラウンドアバウトに共通する交通量の限界を示す数値ではありません。

実際の通行方法は、ラウンドアバウトの交通ルールで説明しています。

参考資料

交通ルールと交通量の範囲について、以下の公的資料を参考にしました。計算に使用した進入間隔や信号設定は、このページ独自の仮定です。