· 岳 · ガイド · この記事は約9分で読めます
ラウンドアバウトの交通ルール|日本での通り方
日本のラウンドアバウト(環状交差点)での通行方法を解説します。進入時の優先関係、時計回りの走り方、出口での左ウインカー、横断歩道での注意点をまとめました。
ラウンドアバウトを車で通るときの基本は、入るときは徐行して環道の車を優先し、中では時計回りに進み、出るときに左ウインカーを出すことです。
信号に従って進む交差点とは違い、環道を走っている車と、入口・出口付近を横断する人を確認して通行します。この記事では、日本での通り方を進入から退出までの順に説明します。
ラウンドアバウトとは
中央の島の周りを、車が一方向に回って通行する交差点です。日本では、道路標識によって時計回りの通行が指定されたものを、道路交通法上の「環状交差点」といいます。
青地に白い矢印が円を描く「環状の交差点における右回り通行」の標識が目印です。円い形の道路でも、すべてが同じ通行ルールとは限りません。現地の標識や路面の表示を確認してください。長野県警察の解説では、環状交差点の定義と基本の通行方法を確認できます。
入るときは徐行し、環道の車を優先する
入口に近づいたら、あらかじめできる限り道路の左端に寄り、徐行します。徐行は、すぐに停止できる速さで進むことです。まず横断歩道や周囲の歩行者・自転車を確認し、環道を走る車を確かめます。
優先するのは、すでに環道を通行している車です。 自分が入ることで環道の車にブレーキを踏ませるような進入は避け、必要なときは手前で止まって待ちます。環道の車は右側から近づいてきますが、右だけを見続けず、前方や横断歩道にも注意を向けます。
環道の車や横断する人がおらず、安全に通行できる場合は、徐行して進入できます。一時停止の指示がある場所では、その指示に従います。
進入するためのウインカーは不要です。ただし、入ってすぐの出口を利用する場合は、入った時点で退出の左ウインカーを出します。進入時の合図と環道優先については、山形県警察の案内も参考になります。
中では時計回りに徐行する
進入後は中央の島を右手に見ながら、時計回りに進みます。できる限り環道の外側の端に沿って徐行し、行きたい道路につながる出口へ向かいます。
右方向の道路に行く場合も、中央の島の手前を右に曲がってはいけません。左方向へ行く場合と同じように環道へ入り、時計回りで目的の出口まで進みます。
四差路であれば、通常は最初の出口が左方向、2つ目が直進方向、3つ目が右方向です。ただし、枝道の数や配置は交差点によって異なるため、出口の数だけで判断せず、案内標識と実際の道路を確認します。通行方向と徐行のルールは、長野県警察の解説に基づいています。
出るときは左ウインカーで合図する
どの方向の道路へ出る場合でも、退出の合図は左ウインカーです。 入ってきた道路から見て右方向へ行くときも、環道から出る動きは左への退出になります。
合図を始めるタイミングは、出口の位置によって変わります。
| 利用する出口 | 左ウインカーを出すタイミング |
|---|---|
| 入ってすぐの出口 | 環状交差点に入ったとき |
| それ以外の出口 | 目的の出口の1つ手前にある出口の横を通過したとき |
合図は交差点を出るまで続け、退出後は速やかに戻します。早く出しすぎると、手前の出口へ出るように見えるため、目的の出口と合図のタイミングを合わせます。詳しいタイミングは、警察庁「交通の方法に関する教則」の「合図」に記載されています。
出口の横断歩道も歩行者優先
環道を出る直前も、出口の横断歩道やその周囲を確認します。横断歩道を渡っている人や、渡ろうとしている人がいるときは、横断歩道の手前で一時停止して道を譲ります。停止線がある場合は、その手前で止まります。
横断する人がいないことが明らかでない場合も、横断歩道の手前で止まれる速度まで落として進みます。環道の車との間隔を見て進入できても、その先の横断歩道をそのまま通過してよいとは限りません。これは入口側の横断歩道でも同じです。警察庁「横断歩道は歩行者優先です」で、減速と一時停止のルールを確認できます。
信号交差点との車の流れの違い
ラウンドアバウトでは、環道に安全に入れる間隔があれば、信号の青を待たずに進めます。一方、交通量が増えて環道に入りにくくなると、入口の行列が長くなる場合もあります。
ワンダー交差点の信号交差点とラウンドアバウトの比較シミュレーターでは、同じ交通量での車の流れ、平均待ち時間、待ち台数、通過台数を並べて確認できます。
シミュレーターは各方向1車線・全車直進の簡易モデルです。右左折や横断歩行者は含まないため、ここで説明した運転操作の練習ではなく、交差点の仕組みを比べるために使えます。
国ごとの回り方や合図、普及状況の違いは、日本と海外のラウンドアバウトで比較しています。
参考資料
交通ルールは、2026年10月17日に次の公的資料で確認しました。